高専のメリットデメリット
高専には、中学卒業後に進学が可能となっていますが、一般の高校と違って修業年数が５年間となっています。この高専とは高等専門学校の略で、位置づけとしては大学や短大と同様の高等教育機関となっています。
高専の目的としては技術者を育てる目的で作られているため、特に工業分野ではその就職率が大変高いことで知られています。しかし、一般の認知度はかなり低く、認可制の専門学校と同程度に思っている人も多いのが現実です。
そのため、工業系の分野では就職率が圧倒的に高いのに比較すると、一部では面接官さえ高専を理解できてないケースも多々あります。高専の知識力や技術力を正当に評価されないケースも少なくないのが現状です。
しかし、そうはいっても、特に不景気の時代には、高専の就職率の高さは大きなメリットになると言えるでしょう。
それに、高専卒業後は、試験に合格すれば大学の三年次に編入することも可能となっています。また、高専卒業後に専攻科に進学して二年間の修業過程を終了することで、大学卒業に相当する学士学位が取得出来るシステムも用意されています。また、高専卒業後は準学士が取得できるようになっています。
この高専は短大やレベルの低い大学よりも遥かに高い知識や技術を習得することができますから、卒業後の就職ということまで見据えて検討すると高専に進学した方が賢明と判断しても良いでしょう。
各高専によって就職事情は変わってきますが、ある高専では就職内定率１００％を維持しているところもありますし、一部の大学に特別な推薦枠を持っていることもあるようです。
高専は寮生活となるので親元を離れて生活をすることで自立心が養われたり、集団生活から学ぶことも多いでしょう。
